くらしのひとりごと

日常と頭の中で考えることがすきな日記的ひとりごと録。家好き、インドア派、田舎暮らし、読書好き。

気がつけば、春。

 

本棚から久しぶりにマルテの手記を読んだ。

2023年の秋、韓国旅行へ向かう往復移動の際に読んだ以来。

 

読む視点も変わっていて、文も、また奥深く感じる。この小説の作者のリルケは、この作品にを書くことに、7年の時間を費やしたそう。作家からすれば、一つの作品をつくるにあたって、どうやら数十年費やすことは、そうおかしくはないことだとよく聞く。

マルテも、この執筆中に、自身の知見を増やす期間だったのではないか、と思えてくる。

 

なんだか幼い頃やりたかったことよりも、いまやりたいことの方が塾されていくし、うまくいくような気がする。気がつけば、こういうことがすきだったなあが、洗練されてく感じかもしれない。
 
 
いまも、あたらしくて、わからないことばかりで、
いま感じてることも、歳月が経てば、違和感ばかりになるかもしれない。
 
気づけば、もう30代になっている。
子育てまっしぐらな中、今年また一つ歳を重ねると思うと、ここ数年間で環境、感覚的におおきな変化もあったりした。
新しいことや出会いに遭遇しながらも、無理しない程度に、できるかぎりのこと、できる範囲内までの線引きを忘れずにいたい気持ちも大きくなってくる。
 

最近は、すっかり子育て重視の楽ちんコーデに慣れてしまって、あれ?動きやすさ?着たい服?いままで着ていた服もなんだか違和感を覚えるようになって、最近お洒落が分からなくなっている。

 

時間の感覚がわからないほど、忙しく余裕もないのかもしれないけれど、きっと、これもいまだけの心情なのかもしれない。

 

夫の一時帰国最終日。

朝起きると気温が昨日より5℃くらい上がっている。身体はまだ追いつかない。それでも、春の訪れを喜んでいる。ああ、あたたかい。気分がいい。

 

今日は暖かいを越して、すこし日差しがきつい。公園に行った帰りに子供たちや夫が暑い中食べるアイスクリームを、買いたい本のために我慢した。時と場合によって、本への意欲が勝る……!

ときどき、こんなに近くに読みたい本が置いてないのなら、自分が本屋をしようかな、と悩んでしまう。

 

 

そんなふうに、ただ、ただ時間が過ぎていく。

気がつけば、もう、また、今年の春をじっくり感じている。

 

最近の読書リスト。