くらしのひとりごと

日常と頭の中で考えることがすきな日記的ひとりごと録。家好き、インドア派、田舎暮らし、読書好き。

「風をとおすレッスン」読了。記録したくなった感想

 

注文してから一週間ほどのこと、待ちに待っていた本が届いた。

昨日までは看病や個人的な時間はなかったため、今日は、朝から一冊をぶっ通しで読むことに決めていた。そうしなければ、何か切羽詰まってしまいそうでもあったから。

風通しをよくするために、読みたい本のタイトルが、「風をとおすレッスン」だというのも絶妙に面白くなりながら…。



めくった一ページ目の“はじめに”の文章の配置も、書き方まで、すでに読みやすく、面白そうな予感しかしなかった。

こんなに読んでいくことが楽しいのは、久しぶり。

人生で主な葛藤を呼び起こす人間関係、心の持ちようについて綴られたエッセイ。

 

まず、長旅にカッパとアヒル、二匹のぬいぐるみをおともに連れていくようになった話。

 

これは、数日前に読んだ論文の研究結果において、自分をある気にいるキャラクターに見立てて過ごしてみることが、思慮深くさせて知能も上げるという話にもつながって、余計に面白く感じてしまった。

 

 

たしかに、経験してきたことや読んできたものに対して、どう捉えていくかで、人格がまったく違うように感じられたりもする。出会う人によっての影響も大きいのもあるけれど、いつも環境によってどう対応していくか、考えさせられる時間こそが必要なんだな、と思ったりもする。

読みすすめていると、どんどん日常生活での振り返りとお金、時間の使い方も見直すようになってきて、大切にすること、したいこととの認識が改めて変わったり、再確認もできることにも繋がっていく。

 

こういったふうに読んでいくたびに、自然と考え直すことができる。それが読書の面白さ。

といっても、今回の本の内容が、余計に心に染みるのも理由のひとつでもあると思う。

 

そういえば、読む前にも、「今日は、すぐに本でも読んだら?」という自分がいたり、雨がふって部屋の明かりがいつもより薄暗くなっているとき、窓際に差し込むかすかな日差しがなんとも読む雰囲気を作ってくれたりした。

 

それはさておき、

読む時間がこれほど濃厚に感じたのは、初めてなくらいだった気がする。

速読がいいわけではなく、じっくり考えて見る時間、考えることができる題材も大きなカギを握るといこと。

そういうことをこの本の作者から、作者の話から聞いてみた自分の考えからも思い巡らせられたことは、普段の会話からなかなか聞ける、考えられるような話でもない。雑談好き同士ならわからないけれど…。実際にそんな話がいつもできるような間柄は極めて限りがある。

 

だからこそ、ほんとうにこの読書時間は、濃密で楽しい時間だった。

読みながら次々と考えが浮かんでくるもので、その考えを遮らず、一旦立ち止まって考えてみた。そして、こうしてタイピングしながら、逃さないように書き留めながら…。おかげで、心が慰められて、ほぐれて、再更新されたような気分。考えるって、改めて大切なことなんだなあと、しみじみ。

 

読んだあと、ちょっと気が抜けるほど読みごたえがあった本。
朝読んだのに、
あ〜1日終わったなあ。
そんな感覚になってしまったくらいに。

 

そんなふうに読んだあとの余韻が続いている...。

a.r10.to